コロナ禍での自粛ムードがまたまた強くなってきました
休日なんかは家にいてもゲームか映画鑑賞くらいしかすることが無く、どーも時間を無為に消費している気がしてならないんですよね。
そんなわけで、こないだの日曜日は料理にチャレンジしました。
ネイティブ・アメリカンの保存食、ペミカンを作ります。
近代では寒冷地へ赴く探検家や、登山家が山へ持っていく食料として使われている代物です。
(まぁ、最近はフリーズドライ食品の進歩で使われてないんですけどね)
材料は肉とバター(もしくはラード)、それから野菜。
わりとルーズですね。
肉ならなんでも良かったのですが
デッッッッカイ豚肩ロースが期限切れ間近の為半額になっていたので、つい買ってしまいました。
その他の材料はバターと玉ねぎ、マッシュルームを用意。
ざくざく切って、野菜→肉の順番にバターで炒めます。
レシピ通りであれば肉はもっと細かくする必要があるのですが
私は大き目の肉で作っています(肉は大きい方が嬉しいし美味しいので)
ロクに料理しない奴が基本も習得せずにアレンジに走る展開、事件の匂いがしますね。
最初は「これ野菜多くね???」と焦りましたが、炒めている内にどんどん嵩が減っていくんですね。
レシピでは『水分がなくなるまで炒めるべし』と書いてあったので、ひたすら炒め続けます。
30分程炒め続けました。
かなり減りましたね。
もういいかな、という事で、次の段階へ。
バターの塊をぶち込み、一気に溶かします。
今回は130g程使いました。
バター130g?????
火を止め、少しだけ冷ましたら
固まらないうちにタッパーへ流し込みます。
人肌程度まで冷めるのを待って、冷凍庫へぶち込みます。
カチコチに凍ったら、完成ですね。
で、完成したのがこちら。
なにこれ???
そもそもペミカンって何よ?
って思っている方が大半だと思うので、ここらで解説を。
調理行程でなんとなく分かるかと思われますが、
こいつは食材を動物性の脂でコーティングすることで保存性を高めた食品です。
ネイティブ・アメリカンが作るペミカンは、バッファローやトナカイといった獣の肉を干し肉にし
その細切れをクランベリーやナッツ類とともに獣の脂で練り上げた物だそうです。
品質が高く、保存に適した環境に置かれたものであれば、10年経っても食べる事ができたとか。
現代風…日本の登山家やアウトドアマンの間で知られるペミカンは、それを美味しく食べやすくアレンジしたものになります。
火が通っているのでそのまま齧っても食べられますが、カレー粉や味噌と一緒に温める事で即席のカレーや豚汁を作る事ができます。
ぶっちゃけ日本の気候には適していないので、保存期間も3日から1週間といったところでしょうか。
保存食というよりは、携行性を高め調理時間を短縮してくれる食材、と言った位置付けですね。
私が作ったペミカンも、肉を大き目に切ってしまったので
そんなに保存できなさそうですね。
とりあえず冷凍しているので、腐る事はありませんが…。
そんなわけで、5日間経ったものを解凍しカレー粉と塩で味付けしました。
実食。
美味しいですよ、コレ。
肉は焼き立てのような食感ですし、一緒に炒めた玉ねぎとマッシュルームも良い味が出ています。
そのままではバターの味しかしないので、調理時に塩を入れるべきだったかもしれませんね。
まだ3/4ほど余っていますので、色々な味で試してみようかと。
ただまぁバターがスゴいので、すんげぇカロリー高そうなんですよ。
今度作る時は、オールドスクールな干し肉を使った物を作ろうかと。
その方が保存効きそうですしね。
それでは。