何でも記録を取っておくと、あとで見返した時に楽しいんですよね。
私には、そんな感じのノリで趣味のアレコレを記録に残しておく癖があります。
読んだ本や観た映画の感想をスマートフォンのメモ帳にササっとメモしておいて、あとでリスト化。
一年の終わりにそれを見返して、
「今年はバイオレンスな映画ばっかり観てるなぁ……」とか考えています。
後は旅行の記録ですね。
Googleのアカウントを作っていると、GoogleMapの
私はそれを旅行の記録に使っています。
行きたい場所には緑の旗
行った場所には黄色い星。
全ての都道府県に黄色い星を置く事を、密かな目標にしています。
会社に勤めている以上、『1年かけて日本を一周!』
マーカーを置きだすとキリが無いので
置いてない所もわりと沢山ありますが……
そんなわけで、長崎県に行ってきました。
お目当ては世界遺産にも登録された、軍艦島。
それから、九州最後の炭鉱島であり
2001年まで石炭の採掘が
旅行の計画を立てるのが大好きな私が組んだプランは、
1日目、朝早くの便で羽田から長崎、池島観光
2日目、午前に軍艦島上陸、午後に近場を観光
3日目、昼頃の便で帰路へ
電車、バス、飛行機、レンタカー、フェリー、路面電車。
多彩な乗り物を乗り継ぐ旅になりました。
たしかに……。
池島に行く為には、長崎空港か長崎駅から90分程かけて半島?の先にある港を目指す必要があります。
私は空港でレンタカーを調達して、
レンタカーの返却先を長崎駅にしていたので、アルファベットのCみたいな挙動ですね。
海沿いの道を走ってると思いきや、いきなり峠を越えたりする
運転好きなら楽しめそうなコースでした。(
フェリーを逃して別の港へ慌てて移動するなんてアクシデントもあ
静かな港で、
産業機械の残骸や朽ちかけた団地、
ぶっちゃけ廃墟とか産業機械が好きな人以外にはオススメし難いですね、池島……。
大量の猫がたむろす島唯一の飲食店で、長崎名物のトルコライスをいただきました。
カリカリの衣が絶品です。
島を訪れた際は是非、と言いたいところですが、残念ながら来春で店を畳んでしまうらしいです。
本島へ戻る最終便を待ちながら、夕日が沈むところを眺めていました。
『大体2時間くらいで島ぜんぶを歩いて回れる』だなんてネットには書いてありましたが
なんだかんだで3時間30分程滞在。
静かな離島をのんびり散歩~なんて考えていましたが、わりとハードなハイキングでした。
(この日の総歩数は21730歩、多分1000キロカロリーくらい消費しています)
長崎のるるぶを買って、わりとしっかり読み込んだのですが
この島についての観光情報は載っていませんでした。
まぁ、主要な観光地とはかなり離れていますし
頼みの綱の観光資源も、かなりマニアックですからね……。
ここに行かなければ、佐世保に行ったり、後述する長崎市の観光をもっと充実させることもできたと思います。
それでも私にとっては、1日目をこの島のみに費やす価値は大いにありました。
長崎駅でレンタカーを返却して、宿泊先へ。
路面電車の挙動が読めず、長崎駅の前で途方に暮れたりもしましたが……。
日本三大中華街のひとつ、長崎新地中華街の入り口です。
宿泊先はこの門の目の前でした。歩いて1分で中華街です。
とくに狙ったわけでは無いんですけどね。
旅の拠点となるように、色んな場所へのアクセスの良さを考慮してホテルを探したら、ココになりました。
チェックインして荷物を置いて、目の前の中華街でちゃんぽんを食べました。
てっぺんに乗っている黄色いのは生からすみです。
このお店の名物メニューだとか。
実は旅行前に、予習として某チェーン店でちゃんぽんを食べておいたのですが
全然違う味でしたね。
なんというか、味のレイヤーが段違いに多いんですよ。
値段はたいして変わらないのに、この違いは一体どこから来るんだ?って感じですね。
これはかなり感動しました。
あとはお店で飲んだドラゴンハイボールがとても美味しかったです。
紹興酒とジンジャーエール、輪切りのレモン。
クセの強い紹興酒を、ジンジャーエールとレモンがうまいこと中和してくれていて、ゴクゴク飲めました。
2日目、朝から軍艦島を目指します。
軍艦島クルーズの集合場所までは歩いて行ける距離です。
ゆっくり朝食を摂って、町を眺めながら港へ。
港から軍艦島までは、大体1時間。
船で1時間なんて、暇だろうな~と思っていたのですが
スタッフの方が軍艦島について隅々まで解説してくれたので、全然そんなことはありませんでした。
軍艦島の周りで撮影タイム。
3000円位割増の料金を払ってプレミアコースみたいな奴にしていたので、船の前方にあるデッキに出る事ができました。
清々しいくらいに拝金主義だな~と思いましたが、割増料金を払うだけの価値はあったと思います。
軍艦島の上陸には、安全の為に厳しい条件がありまして。
波が一定以上高いと上陸できなかったりします。
こればっかりは当日行ってみないと分からないので、ここまで来て上陸できず
周遊だけして帰る事も多いそうです。
私はここに来るために交通費と宿代だけでも大体6万円程かけましたが、
それでも上陸できる保証はありません。
ハイリスクハイリターンな博打ですね。
私にできる事は、上陸率の高い時期を選ぶことだけでした。
夏場はしょっちゅう台風が来るから論外、冬も波が高くなりがちなので望み薄。
という事で、春か秋か。そんなわけで、台風シーズンが去った10月を選びました。
はい、というわけで軍艦島上陸チャレンジ大勝利です。
ツアーガイドの方曰く、6月からこの日までで、上陸できたのは5回(?)しかなかったみたいです。
日頃の行いが良かったのでしょうか?
軍艦島と言えば鉄筋コンクリート造りの構造郡が有名ですが、それらを間近で見る事はできませんでした。
長年風雨に曝された結果、それらの建物はもう修復不可能なレベルに崩落が進んでいるようで
安全の為、高い建物の傍には近寄らず、護岸にへばりつくように『くの字』に外周を歩いて、
1枚目の写真の地点で折り返し。上陸時間は1時間しかありませんでした。
この写真に写っている建物は1年前に『余命半年』と宣告された建物です。
もう、いつ崩れてもおかしくないですね。
ガイドさんも「みなさんが次来る時には(あの建物は)もう存在しないと思います」と言っていました。
遠巻きで、しかもほんの少しの時間しか見られないのは残念でしたが
この光景をしっかり目に焼き付けて、島を後にしました。
『世界遺産になった廃墟島』みたいな印象が強い軍艦島ですが
実際に世界遺産として登録されているのは軍艦島単品ではなく、
『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』
という括りで日本各地の施設がまとめて登録された中のひとつとして、軍艦島が含まれているらしいです。
くわしく説明しようとすると長くなるので詳細は省きますが
ようするに『椎名林檎の曲だと思ってたやつ、実は東京事変の曲だった』みたいな感じですね。
サトーの近くだと、伊豆にある韮山反射炉もその括りのひとつなんですって。
行った事ないのですが妙に興味が湧いてきたので、そのうち行ってみたくなりました。
港に戻ったら、目の前がオランダ坂(外国由来の観光地が密集している、長崎を代表する観光地)だったので
じゃあ、一応いっときますか……くらいのテンションで、オランダ坂へ。
るるぶの表紙の一番目立つ位置に掲載されていた大浦天主堂と
その右下あたりに載っていたグラバー園を見学しました。
隠れキリシタン発見の地、大浦天主堂です。
併設されている博物館では、日本におけるキリスト教徒迫害の歴史が展示されています。
活字やシリアスな話が苦手なタイプのひとには合わないだろうな~って感じです。
幕末、明治維新の裏で活躍したフィクサー、
トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅です。
坂本龍馬関連の作品に登場しがちなので、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。
池島や軍艦島と比べてサラッと流すあたりで察してもらえればと思うのですが。
この時点で旅行の2大目標が果たされていたので、わりと燃え尽きていました。
1日目からずっと歩いてばかりでしたからね。
宿に戻って一息ついて、近場で夕食を食べたり
旅のテンションが無いと入り難い雰囲気のバーで飲んでみたりして、2日目は終了。
中華街の反対側には飲み屋街があって、歩くだけでも結構楽しかったです。
3日目、フライトまでは多少時間があったので
最後に出島を覗いてみました。
出島、宿泊していたホテルから川沿いに5分くらい歩いたところにありました。
メチャメチャ近くてびっくりです。
泊まった部屋の窓からでも、身を乗り出したら見えてたんじゃないでしょうか?
言うほど『出て』ないなぁ……と思いましたが、どうやら出島周辺は埋め立て地が拡張されていったらしく
どんどん『出』なくなってしまったみたいです。今じゃ中州みたいなモンですね。
出島の中は、博物館みたいになっていました。
もう大浦天主堂からずっとこの流れですね。
史跡見物ばっかりだから当たり前なんですけど。
近場のバス停から、空港直通のリムジンバスが出ていたので
さっと乗って空港へ、お土産を買って帰りました。
そんな感じで、二泊三日の長崎旅行は終了です。
やっぱり旅行は楽しいですね。
計画を立てている時も、実際に旅行に行っている時も
こうして旅を振り返っている時も楽しめるので、結構コスパの良い趣味だな、と思ってます。
次の旅行は、暖かくなってきた春先、とかでしょうか。
まだ行き先も決まっていませんが、多分西に行くと思います。
次回に向けての反省点を挙げるとするならば……
『体力が無尽蔵にある前提で予定を組むな』
『宿のテレビが外部入力に対応してるか、ちゃんと確認しろ』
このふたつでしょうか。
それでは。
おまけ。
行きの飛行機は、鬼滅の刃とコラボしたラッピング飛行機でした。
機内では数名の鬼滅キャラクターによる出発と到着のアナウンスがあり
ファンなら嬉しいイベントだったと思います。
私は見た事がないので、あまり気にはなりませんでしたが……。